iNSTITUTEM@STER

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2010年9月28日火曜日

上海之旅 第五天

さて、上海の旅も5日目にさしかかりました。
…あんまり読む人がいなさそうですが、とりあえず最後まで続けます。
なお、ペンライトは現時点で30本ちょっとあります。

5日目も万博です。
しかし今回は本気です。
前の日の警備員に譲って頂いた平日券を持って、地下鉄の始発前に並びます。



朝5時25分、ゲートに行くと、もうすでに何人か並んでいます。
並ぼうとすると、傘だの椅子だのを売る人がいます。本当にこういう人が多いです。ですが、椅子はちょうど欲しかったので買ってしまいました。10元也。品質は…100均で売っているものそのままです。

ゲートオープンは9時、その間、周りの人の話を聞きながら本を読んで待っています。今回は待ち時間の暇つぶし用の本も装備しています。

待つこと3時間半、ゲートが開きます。みんな走ります。負けずにボディチェックを先に受け、荷物チェックもします。ペットボトルの水が案の定引っ掛かりますが、その場で飲んで「飲み物」であるかが証明できればOKとのこと。その場で飲んでOKサインをもらい、チケットを自動改札機に投入、改札済みチケットを取ると目の前に何かを配る人がいます。

すかさず受け取ると、そこには…

 おおおっ!ついにあの中国国家館に正々堂々と入ることができます!
やったー!現地の人でもなかなか入れないという噂の、あの建物に外国人が入るなんて。

しかし、戦いはこれで終わりません。次に攻めるのは、予定通りあの紫色の建物、6時間待ちの日本館。朝一ならすぐに入れるだろう、とダッシュで向かいますが、ゲートから専用の地下鉄に乗って、地下鉄を降りた先から約1kmはあります。しかも、雨がだんだんと強くなります。傘をさしながら走りますが傘はほとんど役に立たず、結局びしょぬれになって日本館にたどり着きます。さすが、朝一なので小一時間で入れそうです。

 待っていると、「中国国家館のチケット買います」と言う人が近づいてきます。もちろん売りませんでしたよ、「持っていない」と答えましたが、試しに「もし持っていたらいくらで買う?」と尋ねると、「300元で買う」と100元札*3をちらつかせました。これ、本気で
「早朝から万博ゲートで待つだけの簡単なお仕事です。日給300元(約4000円)」
が本当に実現しそうです。やっている人がいるかもしれません…。

 そうこうしているうちに、日本館に入ることができました。しかし、既に服はずぶぬれ、靴下が濡れて気持ち悪い…館内は撮影禁止なのでほとんど撮っていませんが、中国人はお構いなしに取ります。飲食禁止ですがお構いなしに食べます。奥のほうに舞台があり、能と京劇をコラボした、トキをテーマに劇を見ましたが中国人はお構いなしにしゃべります。携帯で電話をかけだします。何というフリーダム…まあ前のほうで見れたので良かったのですが。

 雨はさらにひどくなり、雨宿りを兼ねて適当な待ち時間で入れそうなパビリオンを見つけました。
 フランス館です。ここも小一時間待ちましたが、読み通り、待っている間に雨がやみました。フランス館様様。まあフランス館の人は何もやっていませんが…。中の展示を見ると、たいていの国では協賛企業に重工業が目立つのですが、


ここは製薬メーカーだったりだったり

あのブランド品メーカーだったり

重工業だけが産業じゃないと、風格を感じます。

特に面白かったのがこれ。


「…ものを食べる」「どこでも大小便をする」もちろん禁止事項の一つですが、これはひどい。一体どんな民族だと思われているんだろう…。

こういう注意書きは国によって違います。
フィンランド館にも入りましたが、こちらでは

「食うな!さわるな!寝るな!スタンプは5個まで!!」しかし寝るなとは…ここもすごい。

フランス館の目玉展示はこれ、大事な部分は隠れています・・・。



今回はいろいろと省きます。今回はヨーロッパを中心に回りましたが、ここはすごい、と思ったところを抜粋。
  モナコ館。広いです。ものすごく広いです。(嘘)


 フィンランド館の外観。


 氷島

 アイルランドの建物。こういう建物は見ていて心が洗われます。


 
 いろいろとみているうちに、中国国家館の入場時間がやってきます。というわけで向かいます。良く考えると、当初の目標は、この建物に入ることだったわけです。ついに念願がかなう、というわけです。前の日に平日券を売ってくれた警備員のオニイサン、本当に感謝しています。

じゃなかった


しかし、中も人でいっぱいで、結局約束の時間から1時間以上待って入場を果たしました。展示を大雑把に説明すると、中国の現代、経済開放から生活がどう変わったか。次に中国の過去、どういう歴史をたどってどういう都市を作ってきたかをライドに乗って紹介します。最後に中国の未来、低炭素社会の実現に向けて取り組むこと、となります。本当に大雑把な説明です。全部じっくり見て回るのに2時間近くかかりました。

 個人的に感動したところは、ここ30年で生活がどう変わったか。1978年は生まれていないので何とも言えませんが、1988年ってこんな生活だったっけ?カラーテレビは有ったよな…そして1998年、パソコンも有り日本でも大体こんな生活をしていました。いかにこの期間に成長したか、経済開放でここまで生活が変わったのだな、と思いました。



 

 そして、万博の目玉展示です。つまり大ボスです。2000年以上昔の秦代に作られた、銅車馬が展示されていました。2000年以上昔のものがこんなに奇麗な状態で残っているのは驚きです。


 この後、第2層目、ライドに乗って中国の都市がどうやって作られたかを見ました。橋梁技術で四方を結んできたこと、公園を作って自然と一体化してきた、などがありました。

 第3層目、「+-×÷」をモチーフに、どのような省エネルギー化、二酸化炭素の削減に取り組むかが展示されています。内部も近未来的で、まるでSFに出てくるシーンのようです。


 中国ではバイオディーゼルに力を入れるのかな?と思わせる展示がありました。微生物から軽油を作り出すとのことです。確かに、ディーゼルエンジンのほうがガソリンエンジンより熱効率はいいので、これが普及したらすごいです。バイオエタノールとかどうなっちゃうの・・・。

 まだまだ大量の展示がありまたが、残りは自分で見に行って下さい・・・といっても無理か・・・。何はともあれ、最後の中国国家館は「上海之旅」のフィナーレにふさわしい内容だったと思います。
 最後にもう一度中国国家館と、ラストに出てくる夢の大橋っぽいシーンをご覧ください。



 ついに最終日、避けては通れない海外旅行での「洗礼」を受けます。

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