iNSTITUTEM@STER

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2010年9月23日木曜日

上海之旅 第三天・第四天

 プロデューサーさん、上海ですよ、上海!前回のシリーズではかなりの量になってしまいましたので、もう少し量を減らします。
 もっとも、三日目はほとんど書くことが無いので大丈夫かな。

第三天
 三日目は知り合いのお家に訪問です。今年の3月に博士課程を修了して、日本から上海へ帰ったので会いに行きます。教えてもらった行き方と住所を元に向かいます。

 都心から地下鉄で30分ほどの郊外に着きましたが、この辺りも高層マンションが立ち並びます。都市圏に常住人口1900万人を超えているぐらいだから当たり前なのかも知れません。ですが、東京にもそれなりに見かける戸建て住宅がほとんど有りません。これも、国が管理しているからできるのでしょうか。
  駅から2kmぐらい距離がありますので、タクシーに乗ろうとしたらバイクの後ろに人の座れる荷台を付けた「バイクタクシー」の客引きに遭います。上海のこういった個人が頑張るようなところでは、熱心な営業活動をしている場面によく遭います。この後も結構遭っています。ですが、始めに言う金額はたいてい市価の2倍程度。いきなり半額ぐらいに持ってきて、相手に譲りならが値段交渉するのがよいでしょう。逆に始めの金額で商談成立させるとたいていの人はものすごく上機嫌に接してくれました。「拝金主義」の進みすぎた結果なのでしょうか…。
  そうこうしている間にお宅に到着。お邪魔をするとものすごく奇麗で、豪華な食器棚を見つけました。博士課程まで出ているぐらいですから有る意味当然な生活レベルかとは思います。中国で「適当」な環境の中にいたので、久しぶりにくつろがせていただきました。


第四天
 四日目は市内観光です。豫園、人民広場、外灘と観光の定番ルートを巡ります。まず朝食でクレープのようなものの中におこげやザーサイの入ったものを個人商店のようなところで買いました。甘くした豆乳ジュースと合わせて4元也。
 地下鉄で、そのものズバリ豫園駅へ向かいます。到着と思ったら降り出す雨。そんな時は悩まないで折り畳み傘でラッキー。メインの豫園を中心に、建物を豫園風にあしらったショッピングセンターが並びます。

 やはり、外国人が多いです。やっぱり日本人も多かったです。時々聞こえる日本語を聞いてみると面白かったです。ショッピングセンターも迷路のようになっていますが、豫園そのものの狭い土地に建物がぎっしり詰まった、迷路のようになっています。建物は、日本建築と通じるところがあります。狛犬のようなものがあったり、瓦葺や漆喰の壁があったり、建築技術も伝来したのでしょう。
 食事やお土産物の買い物を終わらせて、駅に向かおうと思ったら…迷いました。地下鉄の駅がどこに有るか分からないので、とりあえず歩いて、バスに乗りました。向かった先に、昔の中国らしい商店街がありました。中古家電、衣料品を扱うお店が建物の中にそれぞれのブースになって並んでいました。ちょうど秋葉原のラジオデパートや大須のアメ横のような感じです。ただ、ここでは熱心な営業をしている人には会いませんでした。
 散策も終わり、予定より1時間遅れて次の目的地の人民広場へ向かいます。まあひとり旅なので予定もなにもないようなものですが。ここは上海随一の地下街があります。かなりの人が地下街を歩いていました。買い物スポットの一つでしょう。日本の地下街ともよく似ています。
 他にも上海市の機関や博物館があったりと、重要な地域なのでしょう。現在は、人民広場は公園になっています。
 このエリアには大きな書店がいくつかあり、中国の本を何冊か買いました。大型書店の店内の雰囲気は日本とほとんど同じなので行ってみるのも面白いと思います。空が暗くなるまで本屋さんで時間を潰し、外灘へ向かいます。

 外灘は、人民広場から歩いて20分ぐらいのところに有ります。もちろん地下鉄やバスでも行けます。暗くなっても人がいっぱいいます。遠くから奇麗な建物が見えると、何だか「上海に来たぞ」と思い、テンションが上がります。
 外灘は、バンド(Bund)とも呼ばれ、租界の一つで、昔から外資系の銀行などが軒を連ねていました。ヨーロッパ風の建物が並び、今日では中国企業が入居しているところも多くあります。ご覧の通りライトアップされ、観光名所の一つとなっています。

 川を挟んで向かいには、陸家嘴の高層ビル群が見えます。
 余談ですが上海の新しい信号は、全面LED表示になっており時間が近くなると待ち時間、残り時間が表示されます。
 川沿いは歩けるようになっており、外灘、陸家嘴を眺めることができます。お決まりの風景ですが、夜景をご覧ください。
 こちらは外灘。
 もう一度陸家嘴。この風景も上海紹介でよく出てくると思います。
 2時間ほど散策をして、食事をして、ホテルに戻る前に明日の万博チケットを買いに行きました。しかし、午後10時を回っており既に明日のチケットは買えませんでした。あれ…次の日のチケットは午後5時から買えると思っていたのですが、肝心の売り場が閉まっていました。
 このままでは東京ビックサイトに入れない…

 ところが、警備の人に尋ねると、
警備「チケットは明日の8時から販売する。」
自分「じゃあ、明日の早朝並んでもチケットが無いから意味が無いんですね。」
警備「一度チケットを買いに行く必要があるからな。」
   「朝早くから並びたいのか?」
自分「はい、中国館に入りたくて。」
警備「じゃあ、特別に今持っている平日券を譲ろう。何枚欲しい?一枚160元でいい。」
自分「1枚欲しいです。でも100元札しか持っていません。」
警備「大丈夫、釣りはある。」
自分「ありがとうございますっ!」

 なんてすばらしい警備員なんだろう…「適当さ」に救われました。このチケットが無いとビックサイトには入れなかった…でもここで買えたのだから、明日は絶対に中国館を攻める!

 最後にもう一枚。外灘辺りで見つけたものです。
 「小さな草は微笑んでいます。道を歩いて(回り道をして)ください」
 何とも中国らしい表現です。

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