スイッチング素子を入れてちゃんとスイッチングできるか、という実験を行いました。
まずは、4回路入ったトランジスタアレイのTD62064APGを使ってスイッチングの実験です。
データシートに書かれている記号はシンクドライバとなっていてトランジスタっぽくないのですが。
こちらは秋月電子で配布している資料です。最新のものは秋月電子へお尋ねください。
ちなみに、シンクドライバ(sink driver)というのは、電源を吸い込むことで大きな電力を制御する機構です。
対して、ソースドライバ(source driver)というのは、電源を吐き出して制御します。
どちらがいいか、とか語り出すと教科書1冊分ぐらい必要なので割愛しますが、半導体を使っているならシンクドライバのほうが有利なことが多いです。
このときの電流を実際に測定しました。
結果は以下のとおり。
「’」の付いているほうが、その色のみ点灯している状態での値、「’」の付いていないほうは、3色ともフルパワーで付いている状態です。
かなり電流が減っている!?数十mAまで落ちているとなると、せっかく高出力LEDを使ってもまるで活用されていないといえます。確かにベースにつける抵抗は10kオームで十分点灯していて、無駄な電流を抑えられるので省エネですがせっかくの高出力モデルで出力が出せないのはつらいので、残念ながら没としましょう。
ダーリントン接続なので飽和コレクタ電圧がかなり大きく、出力される電圧に対して無視できないので、飽和コレクタ電圧による電圧降下が大きくなる、平たく言うと謎の素子にパワーを吸い取られている、と言うべきでしょう。
というわけで、もう一つの案、トランジスタを単品で使う、2SC2120-Y(このYが重要)では
単体点灯で160mA以上取り出せました。ちなみに、これは安ものの電池を使ったときの値です。
別電源としてACアダプタを使ったときはこうなりました。単位がAなのに注意。
電流値を見ても三つ点灯しても軽く各色フルパワーで光っているようです。合計で最大1.87Wです。次回ぐらいにこの状態で光っている写真を載せます。まあ、単4電池ではここまで出せないと思うので絵にかいた餅ではありますが。ここまで出せるんだな、と参考までに。
3番目の「制御回路を入れてうまく動くか」という実験も無事に成功しました。電流値はほとんど変わりませんでした。
とりあえず、この実験より使う部品を決定しました。そろそろ基板設計を進めながら部品調達ですね。
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