iNSTITUTEM@STER

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2010年10月17日日曜日

色の分離が改善されました

 各所から使用感や改造の報告を受けて、こちらも楽しみに見ています。改善してほしいところ等を送っていただければ、できる限り対応します。今回のようなソフトウェアで対応できそうなものはすぐに改善できますし、構造の問題となりますと次期作以降の採用になるかと思います。

 改造報告も、見ていて楽しいです。写真とか付けてもらえると有り難いです。市販品では「改造した場合は保証対象外」とか良く見ますが、これは原型が残っていればできる限り修理などします。どしどし改造してオリジナルのものを作ってください。


 先日、ロック機能を付け加えました、と報告しましたが、それと同時に制御プログラムを見直して、色の分離を改善しました。

 特にオレンジ色やピンク色で、勢い良く降ると赤が分離してしまいました。これを分離しにくくしました。

 このペンライトの色は、赤、緑、青の光の三原色の強さをそれぞれ調節して作っています。さらに、この光の強さを点滅によって作っています。
 明るく光らせる時は、有る一定周期で点灯する時間を延ばします。暗く光らせるときは逆に点灯する時間を短くします。実は高速で点滅しています。

 この図では、赤を8割、緑を5割の時間光らせています。残りの時間は光っていません。青は光らせていません。このような制御方法をパルス幅変調(PWM)と言います。この図のように光らせると、赤と緑が同時に点灯しているときは黄色になりますので、黄色の中に赤が混じった状態、つまりオレンジ色になります。

 この周期が長いと、振った時に赤だけ光る部分と黄色く光る部分が分かれてしまいます。さらに長いと、目で見て赤と黄色が点滅していることが分かります。この原理を利用して分離しないようにするには、振っているスピードよりも高速で点滅させるのが手っ取り早いです。

 つまり、今回の改善ではこの幅を短くした、専門的に言うとPWMの周期を短くしたことになります。

 この効果は写真の通りです。ほぼ同じ速さで振りました。
 改善前
改善後

 各色の粒が小さくなっていることが分かるでしょうか。これで色が分離しにくくなったと思います。

 結構簡単に書いてはいますが、実はプログラムの修正は簡単ではありません。動作スピードは変えられませんので光らせる順序を変えて、いかに無駄な計算を減らすか。だから、ここまで時間がかかってしまいました。

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