iNSTITUTEM@STER

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2011年5月5日木曜日

EAGLEを使った基板設計(1)

ゴールデンウィークは色々と身の回りのことで時間を取られました。
通常営業に戻りましたので、ブログも書いていきます。


このゴールデンウィーク中に、基板の設計に違うソフトを導入しました。

これまでは、こちらでは基板設計にVISIOやPCBEを使用していました。
 VISIOはMicrosoft OfficeシリーズでCADっぽいことをしてきましたが、そろそろ限界を感じました。最低限の線を描いたり、文字を入れたりとできるのですが、部品点数が多くなると一つ一つ部品を描かなければいけないなど、先が見えないと思いました。
 PCBEはフリーの基板描画ソフトですが、こちらも部品を自分で描かなければいけない、回路を自分で描かなければいけない、等時間がかかってしまいます。

 いかにして回路設計に割く時間を増やすか、ということで、ドイツ製の基板設計ソフト「EAGLE」をついに導入することを決めました。

 もっとも、こちらも色々な人が日本語で使い方を紹介しているので、詳しくはそちらを読んでいただくということで、ここでは導入の方法や自分なりに気になった所を紹介していきます。
http://www.piclist.com/images/www/hobby_elec/eagle.htm http://ueno.no-ip.org/eagle/use_eagle_1/

 こちらで導入した物はフリー版で、作れる基板は80mm*100mm、両面基板に制限されています。これが曲者で、現在製作中のシナモンライトは長さが100mmを超えるため、EAGLEが使えないという…

ここからダウンロードをしてください。左側のEAGLE Anwender>Downloadからお使いのOSを選んで下さい。頑張ってドイツ語を解読してください。右上のアメリカの国旗みたいなアイコンをクリックすると英語になります。
http://www.cadsoft.de/

これを書いたときはバージョンが5.11でしたので、このバージョンに従って説明をします。
インストールするときにドイツ語か英語が選べます。こちらでは英語でインストールしましたので、英説明は英語版で進めます。

インストール、起動ができましたら、まずはコントロールパネルが開きます。

ここで、「New Project」を選択して、赤いフォルダを作成します。
作成したフォルダ上で、メニューの「Schematic」を選択して、回路図を描きます。

ちなみに「Board」が実際に製作する基板図、「Library」が部品のデータです。
簡単な基板を作るには、この三つで事足りるかと思います。

これで白い画面が表示されます。
早速回路図を描いていきます。

部品を追加するために、左側アイコンのAND回路のようなアイコン(上から7個目の右側)(またはEdit-Add)をクリックして、部品を選択します。

部品は、回路図と実際の寸法図とがセットになっています。
部品を選ぶときは、回路図と寸法・装着方法(縦置き、平置きなど)を確認して選択してください。
また、後で実際に基板上に配置する時にも変更ができます。

例えば抵抗器を加えたいときは、「resistor」と左下に入力してEnterを押すと、「Resistor」が含まれる部品が表示されます。

コンデンサを加えたいときは「capacitor」で検索します。ちなみに、「Condenser」は英語で「凝縮器」、蒸発させた気体を液体に凝縮させる時に使う装置です。

これを繰り返して、必要な部品を回路図上に置きます。

続いて、これらを線でつなぎます。
上の図の赤丸で囲った、直線の「Wire」と、点の「Junction」を使い、部品同士をつなぎます。隠れている場合は、画面を広げるか、下向きの「>>」をクリックしてください。このとき、線が緑色になっていることを確認します。交差するところはJunctionを使います。

エラーチェックをします。左側アイコンの最も左下にある「Erc」(Electrical Rule Check)をクリックします。

 おそらくここが面倒な所かと思います。上の図の右側にある小さなウインドウに「○○端子が接続されていません」とか「電源に供給されていません」とか表示されます。それぞれの項目をクリックすると、そのエラー地点が表示されます。直すか、またはこのままで問題ないときは「Approve」ボタンを押してください。直し終わったら、一旦「Clear all」を押して、再びErcを実行、エラーが無くなるまで繰り返します。

そして、お待ちかねの基板生成画面です。
上側の「Board」をクリックします。
すると、黒い画面に、大きな四角とそれぞれの部品が並んだ画面が表示されます。

ここでうまく表示されない場合は、一度同じプロジェクト内の.brdを削除して、もう一度生成してください。

続いて、実際の基板上に部品を並べていきます。

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