iNSTITUTEM@STER

iNSTITUTEM@STER

2011年12月1日木曜日

アイドルマスター冬のライブで電池式サイリウムの規制について

誠に残念ですが、ついに、アイドルマスターライブで電池式サイリウムが規制されました。 
これにより、シナモンブレードも使用できなくなってしまいました。
 http://ameblo.jp/project-imas/entry-11094747774.html


現在頒布しているシナモンブレードIIIは、輝度をほどほどに、多機能化しました。市販も開始し、ルール上使用可能です。詳しくはシナモンブレード注文についてをご覧ください。

「アイドルマスターのライブで使うためのフルカラーサイリウム」がアイドルマスターのライブで使えなくなってしまった以上、シナモンブレードの存在意義がなくなってしまう…これまで開発、製作していたものが無駄になってしまうのか、とショックでした。


この背景には、公式のサイリウム販売の促進、ライブ会場内で無線で制御するサイリウムの実地試験などのうわさもありますが、最大の理由は、ここ最近の度を過ぎる高輝度化でしょう。

他人の作ったLEDサイリウムでやけどを負った、という話を聞きました。合計30WのLEDをアルミのチャンネルに取り付けて外部電源で光らせていたということでした。
http://logsoku.com/thread/hato.2ch.net/voice/1319376755/


前回、熱処理についていっぱい書いたのは、この事件があったため、注意してもらいたく書きました。

本来、30WのLEDから出る熱を処理するには、約60000平方ミリメートル以上必要です。常時振っているとして強制対流が期待できますが、もし仮に市販の28.2mmx14mmのアルミチャンネルに取り付けるとすると、

60000[mm2]/(28.2[mm]+14[mm]*2)=1068[mm]

かなり巨大なものにしなければいけません。

計算に使用したチャンネルはこちらです。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/e-kanamono/act-1s-25.html


ほかにも、ライブ中に自作LEDサイリウム(と呼べないレベルのもの)が画面に映りこんでしまい興ざめしてしまった、ということなども、残念ながら起きています。

残念ながら、ごく一部の方がこのような設計上無理のあるもの、迷惑を顧みず高輝度・大型のものを使用したことで、規制されることにつながったのだと思います。


電池にすることで、これまで使い捨てだったサイリウムのゴミを減らすこともできますし、アイドルマスターのように10色を超える色を使うようなライブにおいては、特に効果を発揮して非常に便利だと考えています。このまま規制されてしまうのは、ゴミ減量や盛り上げる側としては、もったいないと感じています。
また、ライブを盛り上げているのは、自作サイリウムを用意するようなコアなファンがいるからこそ、であると私は思います。ライブのためにサイリウムを用意して、はっぴなども用意して…と、それらの道具を用意するのも、ライブの楽しみだと思います。


…と、偉そうなことを書いていますが、私のシナモンブレードでも、「眩しすぎる」と苦情がきています。現に上で引用したログにも、その箇所がありますし、各所から耳に入っております。

高輝度化に加担したのは紛れもない事実です。眩しいが故の被害を受けられた方、シナモンブレードを使用したことによって加害者となってしまった方、ライブ出演者、主催者、ほか各方面に対して深くお詫びを申し上げます。

「高輝度化」の流れから、シナモンブレードを開発したのも事実です。今後、多機能化、はっきりとした色を目指しつつ、眩しすぎない、発熱を抑えるなど、周囲に迷惑をかけないようなものを作って行きたいと思います。自作サイリウムを考えている方、どうか周りに迷惑をかけないようなものを作っていただきますよう、よろしくお願いいたします。

4 件のコメント:

  1. Oh my god! 大事阿!! (;゚д゚)

    返信削除
  2. 産業廃棄物にしかならないケミカルライトよりも、
    11~13色使わないといけないアイマスライブじゃ
    フルカラー化したオリジナルLEDライトは本当に便利ですね。

    ライト1本、CR-123Aが1本あれば数万の支出と大量の産業廃棄物の発生が
    抑制できるのであればどちらを選ぶべきかは誰の目にも明らかだと思います。

    が、ここまでの制限が来たというのは、あちこちの会場で目にしましたが
    プリズム加工&スモーク加工(高輝度LED照射角の乱反射化)、
    閃ブレードの先端の漏れ対策がおざなり、
    &自称技術者共の高輝度化が全て発端であり、原因だと思います。

    まぁ私もオリジナルのLEDライトを作って使っている身ではありますが、
    光度計を使った調整や出力電流の制限で市販品より眩しくならないようにしております。
    ※というか放熱器、ヒートシンクが必要な機材を使う時点で頭おかしいです。

    イベント会場でタチの悪いのを遠目に見て、
    何度ぶっ壊しに行きたくなったか数えきれません。


    いつかこんな日が来るとは思っておりましたが、予想以上に早かったですね。

    ただ、全て禁止すればすべてが良い、とも限りませんし、
    「じゃぁもう行かねぇ」的な輩には退散いただくとして

    今後は明確な線引きをして欲しいものですね。
    ※誘導棒禁止とかサイズ制限とか自作物禁止、とか。

    返信削除
  3. 愚民MK-4Pさん
    這件消息令我們震驚了!可是長大的,晃厲害的光棒給人造成麻煩.我覺得應該限制...

    草加Pさん
    おっしゃる通り、廃棄物も出ないし、10色以上使うようなアイマスライブでは特に有効だと思うのですが、中途半端な知識で「とりあえず光らせました」というものが問題を引き起こしているのは間違いないと思います。

    光度計まで使って製作しているとは…素晴らしいです!
    本当は、シナモンブレードもそれぐらいするべきなのかな、と思いますし、具体的に何ワット、等と決めて、規格化するのが必要だと思います。

    個人的には、せめて迷惑にならないように設計したものを使わせてほしいですが、もう少し具体的に、何cm未満のもの、等と決めてほしいと思いました。

    返信削除
  4. あいすぴっく2012年1月9日 11:39

    ちょっとふるいトピックですが・・・
    この間某アイマスP(本当のPのうちの一人)に話を聞いたところ、実際にPA機材の破損があったようです。

    >過去のイベントで、実際にお客様のものと見られるペンライトにより、
    >機材が破損した例がございました。
    >大型ペンライトやレーザーポインター等、周りのお客様のご迷惑になる物もござ>いましたので、
    >サイリウムを含むペンライトのサイズ規制をさせていただきます。
    >ご理解、ご協力をお願い致します。
    と、実はこっそり追記がされていたりするのですが、背景はそういったところにあるようです。

    昨今自作サイリウム絡みで色々起こってますし、一気に制作サイドから大寒波が来た、といったところなのでしょうね・・・。残念です。

    返信削除