iNSTITUTEM@STER

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2011年4月14日木曜日

HT7750Aの部品選定

 新作シナモンライトに使う部品を見直すべく、ちゃんと出力されているかを実験しました。
 今のところ、シンプルで安価に仕上がるHT7750Aを引き続き使用しようと思います。

 特に、昇圧回路の性能に直接かかわる、インダクターとショットキーバリアダイオード部分を交換しました。
 簡易的に電池をつないだ時の出力電圧を測定しました。

・インダクター
LQH32CN470K23L(47μH 村田製作所 写真左)
VLF4012AT-470MR(47μH 秋月電子で購入した物、在庫限り 写真右)


・ショットキーバリアダイオード
CRS06(東芝 チップ部品 写真奥)
1S4(秋月電子で購入した物 写真中央)
1S1588(部品箱に入っていたもの、普通のダイオード、現在は廃番です 写真手前)

・その他の条件
単4型eneloop*1
22μF・47μFタンタルコンデンサ(データシートと同じつなげ方です)
RGBLEDのうち青色を使用、直列に47Ωの抵抗をつなげました。


まずは、インダクターを交換します。

CRS06+LQH32CN470K23L Vout=1.96
CRS06+VLF4012AT-470MR Vout=1.96



たったこれだけ…?

前作のシナモンライトでは、1S10とLAL02NA470K(小型アキシャルリード47μH)の組み合わせでなんとか実用のレベルに達したのですが、今回はどちらもまるでダメです…

インダクタがどちらもダメなら、ダイオードを交換します。



1S4+VLF4012AT-470MR  Vout=1.96
1S1588+VLF4012AT-470MR Vout=1.96






この記事を書いている時に、他のデータを取るために回路を組みなおました。

今度はちゃんと出力が出ました!

上の写真を良く見ればわかるのですが、青いコンデンサ(出力側)のつなげる位置を間違えていました。
その後の実験でも「取れない…」と思っていましたが、今度も青いコンデンサの接触不良でした。
測定した電圧については以下の通りです。
<> 
ダイオード・インダクタLQH32CN470K23L(四角型)VLF4012AT-470MR(丸型)
CRS06(チップ)4.384.23
1S4(秋月)4.274.13
1S1588(普通のダイオード)3.983.88

 ショットキーバリアダイオードは高速でスイッチングするので、順電圧が小さく、接合容量が小さいものが良いといわれています。CRS06は1.0Aで順電圧が0.32V、接合容量が60pFです。1S4順電圧が0.50V、接合容量が110pFです。電圧の出力の差が出たのも、これが原因でしょう。
 また、5Vに届かなかったのは、電源電圧が小さかったこと、ブレッドボードという簡易的な回路に原因があるかもしれません。配線が少し伸びただけでも、出力が変わるという報告があります。
http://www.henteko.org/fswiki/wiki.cgi?page=DC-DC%A5%B3%A5%F3%A5%D0%A1%BC%A5%BF%A1%BC%A3%B4%A1%CAHT7750A%A4%F2%BA%C6%A5%C6%A5%B9%A5%C8%A1%CB
 取り合えず、当初予定していたCRS06+LQH32CN470K23Lの組み合わせが良好なので、これを使っていこうと思います。

2 件のコメント:

  1. 先日はプログラムに関するアドバイスありがとうございました。
    無事に形になったので報告させていただきます。
    また、部品選定などで勝手に回路の一部を使わせていただいたりしていますが、回路は僕なりの設計をしたつもりです。

    これから改良などもしていくので、お世話になるかと思いますが、宜しくお願いします。

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  2. takumaさん
    無事にできたようで良かったです!
    あんな説明で分かってもらえれば幸いです。

    公開している部分に関しては、適当に利用してもらって構いませんよ。
    と言うのも自分も他の方の物をずいぶん参考にしたので人のことは言えませんが…

    また面白いものができましたら、お知らせください~

    返信削除