ここ2カ月ぐらい、仕事とか私事とか…予想以上に忙しくなってしまいました。
そんな暇あるんかいな、とか言われそうですが…
せっかく引っ越して、心機一転するために、部屋で使うシーリングライトを作成しました。
もちろんLEDで光らせます。
目指すもの:
LEDで光らせること
できるだけ手作りにすること
市販のものより安く作ること
そして、
合計30W程度+常夜灯1W程度で、安全なもの、将来的に改造が可能なもの
といったところでしょうか。
まずは基本設計から。
パワーLEDを使うときには、放熱に注意する必要があります。シナモンブレードもあまり偉そうなことは言えませんが、1WのLEDを半径20mm程度の、あんなに小さな放熱板で使用しているのは、乾電池で使用することを前提にしているためです。また、常に全色点灯していることは少ない、といったことなども理由の一つです。
もし仮に、外部電源を用いて24時間フルパワーで使用する際は、放熱の機構が必要です。金属のスリーブをLEDの周りに取り付けるなどの改造が必要です。
話題がそれてしまいましたが、実はLEDは決して効率の良いものではなく、80%以上が熱で逃げてしまいます。今回使用したものは、1個5W当たり850lmのものです。理論的に、1W当たり683lmが最大ですので、683[lm/W]/(850[lm]/5[W])=0.23...と、単純計算で77%が光以外の何かに変わってしまいます。
大切なのは、結構大きな放熱板が必要、ということです。
今回使用したLEDの資料には、5W当たり最低10300平方ミリメートルの放熱面が必要とされています。
(データシートより抜粋)
当初、5WLED6個で考えていましたが、部品の選定の間に5W*8で作成することになりました。そのため、上の表より表面積が82400平方ミリメートル必要となります。
発熱効率を考えて、半分の面積、つまり片面だけで考えると、円盤状では、最低半径162mm必要となります。
切りの良いサイズを考えて、きわどいですが半径200mmとします。
電源は、安全性、安定性と製作の手間を省くため、市販のものを使用しました。上では「手作り」と言っていましたが、一から安全なものの設計をする時間も技術もありません…24V30Wを取り出せる電源が手に入りました。
さらに、常につけておくものなので、冗長性としてこれを2系統用意します。24V30Wの電源1個に、5WのLEDを4個つけます。片方にトラブルが発生しても、もう片方で光らせることができます。
将来、調光や無線での操作ができるように改造するために、スイッチングとしてFETを取り付けます。
安く上げるために、金属板・アクリル板の加工は自前で行います。
本当は、スタイリッシュに!とか思って設計しましたが、出来上がったものはかなり無骨になってしまいました…
最終的に、使用した部品はこちらです。
・半導体類
5WパワーLED OPTOSUPPLY OSW4XAH5E1E *8
$1WLED OPTOSUPPLY OSM5XME1C1S *8
#FET 東芝 2SK2232 *4
$整流ダイオード 1N5404 *4
・抵抗、コンデンサ類
$酸化金属抵抗 7.5Ω1W *2
$カーボン抵抗 100kΩ *1
セメント抵抗 3.3Ω 5W *4
#半固定抵抗 1MΩ *4
$フィルム 3.3μF250V *1
・電源ユニット
24V30W コーセル LCA30S-24 *2
・スイッチなど
125V3A オルタネイト型押しボタンスイッチ *3
ヒューズソケット *1
125V1Aヒューズ *1
48mm*72mmユニバーサル基板 *2
スイッチをつなぐ電線4本分 適量
放熱シート、または放熱グリス 適量
・機構部品
アルミ丸板 φ400*t2
アクリル丸板 φ400*t3
・ねじ、ナット
・・ナベネジ
M2x10 *16
ポリカーボネートM3x10 *2
M3x20 *16
M4x10 *4
・・ナット
M2 *16
ポリカーボネートM3 *2
M3 *16
高ナットM4x30 *4
アイボルトM4 *4
絶縁スペーサー M3x10 *16
「ただ光らせたい」だけなら、#印のものはなくても問題ありません。
$印は、常夜灯向けの部品です。
大体作りたいものが決まったので、電気回路を作成します。
各種図面は、次回載せる予定です。