iNSTITUTEM@STER

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2012年1月23日月曜日

LEDサイリウムの規格制定

ここ1週間以上、副鼻腔炎にかかってしまい、作業もブログ更新も止まってしまいました。
お待たせしてしまい、皆様にご迷惑をおかけいたしました。

現在、シナモンブレードIIIの製作、そして一般のライブで使ってもらえるように、規格を制定中です。


基準の項目として、以下の4種類を考えております。

1)大きさ
長さを250mm以内として、棒状の場合、太さ40mmとする。
うちわ型やこれ以外の形では、長さ250mm、幅200mm、厚さ40mm以内に収める

ランティスの長さ制限をもとに、市販品を比べました。

2)構造一般について
鋭利な部分がないこと
できるだけゴム素材・クッション性のある素材(軟質塩ビ、ポリウレタンなど)で覆う
または、薄いPET樹脂などのやわらかい素材を用いる
光源はケースの中に収納し、むき出しにしない、また光源をどの向きからも直視できる状態にせず、必ず半透明のケース、フィルムなどで覆う

3)使用時の表面温度
外気温30度、湿度70%、無風状態において、
最大出力で1時間、接触部分を極力減らして放置した時、表面温度が45度以下であること
45度を超えるとやけどになる可能性があるので、それ以下の温度となるようにしました。
外気温などはライブ会場を想定しました。

4)照度a)0Lxの室内に置いて、LEDサイリウムをもっとも明るい部分にセンサーを接触させて測定する
b)0Lxの室内に置いて、LEDサイリウムを10cm離した場所にセンサーを置いて測定する

色によって個別に値を定めます。
他の色は、これらの混合色として扱い、それぞれの成分についてこれを超えないようにする

照度の決定が難しいでしょう。

まず、色によって値が変わること。特に青は、出力=照度が小さいにもかかわらず、とてもまぶしいと人間の目に感じてしまいます。
光の三原色以外の色は、三原色が混合して色が作られた、と仮定して決めましたが、実際には、単色の場合はスペクトルが1本です。
一方、シナモンブレードのように、複数の色を混ぜて作りだしたものは、複数の色分のスペクトルがあります。これらを同じように取り扱うのは良くないと思いますが、暫定的にこのようにしました。

本来は輝度を測定するべきですが、輝度を測定するのが困難なこと、より人間の目に近い指標として照度を選びました。その「まぶしい」と感じるのは、1点の光が明るすぎるために起こるので、その一番明るい1点を測定しました。

基準は、これもライブ会場を想定して、隣の人の目からまぶしいと感じないこと、会場そのものを明るくしすぎて、演出に支障が出ないことを考えました。本当は30cm離したところからの測定値としたかったのですが、値が出なかったので10cmとしました。

と、とりあえず基準を決めましたが、ご意見を頂けると幸いです。まだまだ見落としている部分はあるはずですので…

その規格制定のために、手始めにシナモンブレードIIと閃ブレードの明るさを測定しました。
基準の明るさは、市販のサイリウムとしようかと考えております。

シナモンブレードII+EVOLTA*2と、閃SG-329+TurnON製ネオンホワイトで比較しました。

結果は…

10cm値
シナモンブレードII
赤:57
緑:108
青:10
最大:161

閃ブレード
最大:673

接触値
シナモンブレードII
赤:1243
緑:2450
青:203
最大:3580

閃ブレード
最大:6300
(単位はすべてlx)

シナモンブレードがあっさり負けてしまいました…


もっとも、閃ブレードは白色というもっとも有利な条件でしたので、他の色ではどうなるかわかりませんが…
それにしても、閃ブレードって結構明るいですね…

照度に関しては、他のデータが出てきましたら、まとめていきたいと思います。

というわけで、このような測定で明るさを規格化していきたいと思います。
そして、これらの基準を満たしたもののみ持ち込み可、というような規格を作りたいと思います。


他の製作者の方々も、何か基準となるものを提案してもらえるとありがたいです。そして、規格を守って製作することをご協力願います。

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